壁・床・外壁のコア抜き|場所で変わる注意点と頼み方|大阪

「この壁に、φ100の穴を2か所」。設備工事や内装の現場では、こうした依頼が工程の途中で急に入ってきます。径と厚みは分かっていても、その場所で受けてもらえるのか、段取りに何日かかるのかが分からず、業者に問い合わせるまで日程が決められない、という声をよくいただきます。

コア抜きは、専用のダイヤモンドビットでコンクリートに丸い穴をあける工事です(言葉の意味と基本の手順はコア抜き(コア穿孔)とは?)。穴をあける作業そのものは、壁でも床でも大きくは変わりません。変わるのは、あける前の下調べ、機械の固定、水と粉の処理、足場です。

この記事では、室内の壁・床・外壁・ALC・土間のそれぞれで何が変わるのか、構造にかかわる壁に開けたいときはどう考えるのか、そして見積もりを頼むときに何を伝えれば話が早いのかを整理します。

壁・床・外壁で、コア抜きの何が変わるのか

先に結論をまとめます。場所によって変わるのは、下調べ・機械の固定・水と粉の処理・足場の4つです。場所ごとの違いを表にまとめました。

場所変わること
室内の壁鉄筋・配線・配管の位置を確かめる。床に流れる水を養生する。
家具や設備を動かす段取りが要ります。
床(スラブ)下の階への漏水と、抜けたコアの落下を防ぐ。
下の階の天井裏の設備と、立ち入りの日時を確かめます。
外壁2階以上は足場や高所作業車が要る。
外に抜けた穴の雨仕舞いと、仕上げ材・アスベストの確認が加わります。
ALC・ブロック割れ・欠けやすく、機械の固定の仕方が変わる。
乾式を選ぶことが多い材料です。
土間埋まっている排水管・電線管を確かめる。
湿式なら水と泥の回収が要ります。
※現場の条件によって変わります。同じ場所でも、厚み・径・か所数で段取りは変わります。

このうち、日程と費用に一番響くのは足場と下の階の段取りです。穴をあける時間は短くても、その前後の準備で半日以上かかることがあります。

室内の壁のコア抜き

配管・換気扇の穴をあけるときの流れ

室内の壁は、コア抜きのご相談でいちばん多い場所です。エアコンの冷媒配管、換気扇のダクト、給排水の配管を通すために使われます。流れはおおむね次のとおりです。

  1. 墨出し:あけたい位置と径を壁にしるします。
  2. 探査:レントゲン(X線)や電磁波レーダーで、鉄筋・電線管・配管の位置を確かめます。しるした位置に鉄筋が重なっていれば、配管のルートが許す範囲で位置をずらします。
  3. 機械の固定:コアドリルを壁にアンカーで固定します。
  4. 穿孔:湿式なら水を流しながら、乾式なら粉を吸いながらあけます。
  5. 片付け:抜いたコンクリート(コア)と水・粉を回収し、周りを清掃します。

壁が厚いほど、穴が大きいほど、穿孔の時間は長くなります。当社で対応できる目安は、厚みが300mmくらいまで、穴の径が16mmから600mmまでです。用途ごとの注意点(ドレンの勾配やスリーブの径など)はエアコン・配管・ダクトの貫通で詳しく扱っています。

マンションの壁は管理組合の許可を先に

分譲マンションでは、構造体の壁や床は共用部分にあたることが多く、管理規約で穴あけが禁止されていたり、事前の申請が必要だったりします。工事の日程を決める前に、管理組合や管理会社に確認しておくのが確実です。

申請では「どこに・どの径で・何のために」あけるのか、鉄筋を傷めないか、を説明する資料を求められることがあります。開ける前の探査の結果は、そのまま説明の材料になります。提出用の資料が必要な場合は、依頼の時点でお伝えください。マンションの改修での注意点はマンションリノベでコア抜き工事を頼むならにもまとめています。

床(スラブ)のコア抜き

床のコア抜きで気をつけるのは、下の階です。上の階で穴をあけている間、下の階では水や粉が落ちてくるおそれがあり、抜けたコアがそのまま落ちることもあります。

室内の床のコア抜きの作業
  • 下の階の養生と受け。抜けたコアと水を受ける準備をし、作業中は真下に人が立ち入らないようにします。
  • 天井裏の設備を確かめる。下の階の天井裏に配管やダクトが通っていると、穴の位置で傷めることがあります。
  • 下の階に入れるか。テナントや住戸が入っている場合、立ち入りの日時を先に調整する必要があります。

下の階から見ると、これは天井への作業になります。天井側からあける場合の注意点は天井のコア抜き・高所作業のリスク管理で扱っています。

天井の点検口の中でのコア抜きの作業

デッキプレート(デッキスラブ)の場合

鉄骨造の建物に多いデッキプレートの床は、コンクリートの下に波形の鋼板が敷かれています。鉄筋に加えて鋼板を切ることになるため、探査の見方と、刃や段取りが普通のスラブとは変わります。床の構造が分かる図面があれば、事前にお送りいただくと段取りが早くなります。

当社は、デッキプレートの床のコア抜きにも対応しています。

外壁のコア抜き

外壁のコア抜きは、エアコンの配管や換気口、給湯器の配管を外に出すときに発生します。室内の壁との違いは3つです。

  1. 高さ。1階の手の届く高さなら脚立で作業できますが、2階以上の外側からあける場合は足場や高所作業車が必要になります。当社にご依頼いただく場合、足場や高所作業車は現場でご用意いただく形でお願いしています。
  2. 雨仕舞い。外に抜けた穴は、配管を通したあとに雨水が入らないよう止水の処理をします。誰がどこまで処理するかを、工事の範囲として先に決めておきます。
  3. 仕上げ材とアスベスト。タイルや吹付け材で仕上げた外壁は、仕上げ材を割らないよう慎重にあけます。古い建物の仕上げ塗材や下地調整材にはアスベストが含まれていることがあり、改修の前には事前調査が必要です(詳しくはアスベストの事前調査)。
外壁のコア抜きの作業(脚立に乗り、コアドリルを壁に固定)

室内側から外へ抜く場合も、外側の出口の位置と周りの状況は確認が必要です。外壁の写真を数枚送っていただくだけでも、段取りの見通しが立てやすくなります。

ALC・コンクリートブロックのコア抜き

ALC(軽量気泡コンクリート)は、鉄骨造の外壁や間仕切りに多く使われている材料です。普通のコンクリートより軽く、中に気泡を含んでいるため、割れやすさと固定の仕方が違います。

  • 割れ・欠けを防ぐ。出口側の縁が欠けやすいため、刃の選び方とあけ方を材質に合わせます。
  • 機械の固定。ALCは普通のコンクリートよりアンカーが効きにくいため、機械の固定の仕方に工夫が要ります。
  • 乾式を選ぶことが多い。ALCやブロックは乾式でもあけられるため、水を使いたくない現場に向きます(工法の違いは湿式と乾式の違い)。
  • 中の補強材。ALCパネルやブロック壁の中にも補強の鉄筋が入っています。位置と大きさによっては補強が必要になります。

当社は、ALCパネルとコンクリートブロックのコア抜きにも対応しています。

土間コンクリートのコア抜き

土間は、地面に直接打ったコンクリートの床です。工場や倉庫、駐車場、店舗の床で、排水管や電気の配管を通すためにあけることがあります。

  • 埋まっている配管・電線。土間の中や下には、既存の排水管や電線管が通っていることがあります。図面と現況が違うことも多く、探査で確かめます。
  • 水と泥の処理。湿式であけると、水が土と混ざって泥になります。回収の方法と、流してよい場所を先に決めます。
  • 稼働中の工場や店舗。通路や設備の稼働を止められる時間に合わせて作業します。

当社は、土間コンクリートのコア抜きにも対応しています。

耐力壁・梁に開けたいときは設計者の確認が先

建物を支えている耐力壁(耐震壁)や梁、柱にあける場合は、ほかの場所と考え方が変わります。穴の位置と大きさによっては建物の強さに影響するため、あけてよいか、補強が要るかを決めるのは構造の設計者です。穴どうしの間隔や大きさの決まりも、建物ごとに設計者が判断します。

一方、建物を支えていない間仕切りの壁(雑壁)は、構造への影響が小さく、あけられる範囲が広くなります。ただ、図面だけでは見分けがつかないこともあります。

当社では、耐力壁や梁にあけるご依頼は、事前にご相談いただいています。探査で鉄筋の位置と本数を画像で出せるため、設計者が判断するための材料としてお使いいただけます。

構造の壁にあける前に

耐力壁・梁・柱にあけたいときは、まず設計者か管理者に確認してください。決まったあとで位置を変えるのは難しいため、配管のルートを決める段階でご相談いただくのが確実です。コア抜きで起きやすいトラブルはコア抜きのリスクと事故を防ぐ方法でも扱っています。

どの場所でも、開ける前にレントゲン探査で確かめる

壁・床・外壁・土間のどこであっても、あける前に中を確かめることは共通です。鉄筋を切ってしまうと構造上の問題になり、電線管や配管を切ると停電や漏水につながります。いずれも、あけたあとでは取り返しがつきません。

探査の方法向いている場面
レントゲン(X線)探査壁や床の裏側にフィルムを置ける場合。鉄筋・配管の位置と重なりを画像ではっきり見られます。
電磁波レーダー探査裏側に入れない場合(土間・外壁の片側だけなど)。片側から短い時間で探れます。
※どちらを使うかは、現場の条件を見て決めます。

探査とコア抜きを別の業者に頼むと、日程の調整と情報の受け渡しが二重になります。HOLTECHは探査から穴あけまでを自社で行うため、1回の段取りで済みます。探査だけのご依頼もお受けしています(レントゲン探査だけの依頼)。

場所・厚み・径が分かれば、対応できるかどうかと段取りをすぐにお返しします。

現地調査を含めたお見積りは無料です。 料金表を見る

見積もりを頼むときに伝えること

次の7つがそろうと、対応できるかどうかと、段取り・日程のご提案を一度でお返しできます。分からない項目があっても構いません。現地で確認します。

項目例
場所室内の壁/床/外壁/ALCの壁/土間
厚み壁200mm/床250mm/デッキプレート100mm
穴の径と数φ100を2か所/φ125を1か所
用途エアコンの配管/換気扇のダクト/排水管/電気の配線
階数と足場1階の内側から/3階の外壁(足場なし)
希望の時期今週中/今月中/日程はまだ未定
図面・写真平面図や構造図/あけたい場所の写真
※実際のお問い合わせでいただく情報をもとに整理しています。

発注前に確かめておきたいことは失敗しないコア抜き工事の準備ガイド、見積書の項目の見方はコア抜きの見積書の見方にまとめています。

よくある質問

Q
音や振動はどのくらい出ますか?
A

コンクリートを削るため、作業中は音と振動が出ます。居住中のマンションや営業中の店舗では、作業する時間帯を管理会社やテナントと相談して決めます。水や粉が飛ばないよう、周りの養生もあわせて行います。

Q
住みながら・営業しながらでも開けられますか?
A

対応しています。作業する部屋と時間を決め、家具や商品の移動、養生の範囲を事前に打ち合わせます。休日・夜間の作業もご相談ください。

Q
費用は場所で変わりますか?
A

変わります。厚み・径・か所数に加えて、足場の有無、下の階の養生、水の処理などの段取りが場所ごとに違うためです。目安は料金表と大阪でコア抜き工事の費用相場は?をご覧ください。現地調査を含めたお見積りは無料です。

Q
コア抜きは危険ですか?
A

中を確かめずにあけると、鉄筋や電線管・配管を切るおそれがあります。あける前の探査と、場所に合わせた養生を行えば、こうした事故は防げます。

まとめ

  • 穴をあける作業は同じでも、下調べ・機械の固定・水と粉の処理・足場が場所ごとに変わる
  • 床は下の階、外壁は高さと雨仕舞いとアスベスト、ALCは割れやすさ、土間は埋まっている配管が要点
  • 耐力壁・梁・柱にあけるかどうかは設計者が決める。探査の画像はその判断の材料になる
  • どの場所でも、あける前にレントゲン探査で鉄筋・配管の位置を確かめる
  • 場所・厚み・径と数・用途・階数と足場・時期・図面や写真の7つを伝えると話が早い

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壁・床・外壁のどこにあけるか決まったら、まずはご相談ください。

大阪・近畿一円/X線探査からコア抜き・アンカー工事まで自社一貫で対応しています。 施工事例を見る

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