エアコン・配管・ダクトの貫通|コア抜き前に必要な調査|大阪

設備工事でコンクリートに穴をあける場面は、想像以上に多くあります。エアコンの冷媒配管、給排水や追い炊きの配管、空調ダクト、電気配線。いずれも「壁や床を1か所貫通させたいだけ」という単純な話に見えますが、その1か所が構造体である以上、あける前に確かめておくことがあります。

この記事では、設備の貫通工事で実際に相談の多い用途を取り上げ、それぞれで問題になりやすい点と、事前に決めておきたいことを整理します。コア抜きそのものの手順はコア抜き(コア穿孔)とは?、発注前の確認事項は失敗しないコア抜き工事の準備ガイドをあわせてご覧ください。

設備の貫通は「あけたあと」では取り返しがつきません

コンクリートの穴あけが他の工程と違うのは、やり直しがきかないことです。位置を間違えた壁は元に戻りません。鉄筋を切ってしまえば、構造上の問題と補修費用が同時に発生します。

しかも設備工事の場合、穴あけは工程の中盤以降に来ることが多く、そこで止まると後続の配管・機器の据付・試運転がすべて後ろにずれます。「調査に半日かける」ことを惜しんだ結果、工期が1週間動くという事態が起こり得ます。

設備の貫通で確認しておく3点

①中に何があるか(鉄筋・電線管・既存配管・PC鋼材)。②あけてよい部位か(梁や耐力壁は原則として避けます)。③あけたあとの処理(防水・防火区画・仕上げの復旧)。この3つは、穴の径や深さより先に決まっている必要があります。

用途別に見る、注意しておきたい点

エアコンの冷媒配管・ドレン・排気

最も相談の多い用途です。室内機と室外機を結ぶ配管を通すために、外壁や間仕切壁を貫通させます。

  • ドレンの勾配が最優先。配管そのものは多少曲げられますが、ドレンは勾配が取れないと排水されません。位置を動かせる範囲が限られるため、鉄筋を避けられるかを先に確認します。
  • 外壁は雨仕舞いがセットになる。屋外側に抜ける場合、貫通部の止水処理を誰がどう行うかを決めておきます。
  • スリーブ径は配管径より大きい。配管の外径ではなく、保温材と施工の余裕を含めた径で考えます。
  • マンションでは共用部の扱いになることがある。外壁や躯体は共用部にあたるため、管理組合の承認が必要な場合があります。

給排水・追い炊きの配管

床スラブや壁を貫通させるケースです。エアコンとの違いは、水が通ることです。

  • 床スラブの貫通は下階への影響を必ず考える。位置を確認しないまま抜くと、下階の天井裏の設備を傷めることがあります。
  • デッキプレートの床は判断が変わる。合成スラブでは鉄筋に加えて鋼板があるため、探査の方法と穿孔の条件が変わります。
  • 集合住宅では下階への漏水がそのまま賠償問題になる。マンションの改修では特に慎重な確認が要ります。

マンション改修での注意点はマンションリノベでコア抜き工事を頼むならでも詳しく扱っています。

空調ダクト・換気の貫通

スパイラルダクトなどを通すため、配管より大きな径が必要になる用途です。

  • 径が大きいほど、避けられる余地が減る。小径なら鉄筋の間を抜けても、大径では複数の鉄筋にかかることがあります。位置を動かせる範囲を広く取れるかが鍵になります。
  • 天井内での作業になることが多い。有効高さ、点検口の位置と大きさ、機材が入るかを事前に確認します。
  • 防火区画の貫通は処理が必要。区画を貫通する場合、貫通部の処理を誰が行うかを工事範囲として明確にしておきます。

電気配線・電線管の引き回し

改修工事で既存の配線を引き直す場合、複数か所をまとめて貫通させることになります。

  • か所数が多いぶん、まとめて調査するほうが効率的。1か所ずつ都度呼ぶより、まとめて探査したほうが日程も費用も抑えられます。
  • 既存の電線管の位置も知りたい情報になる。鉄筋だけでなく、既存の埋設物を避ける必要があります。
  • 小径でも位置の自由度が低いことがある。盤の位置やラックの経路が決まっていると、動かせる範囲は限られます。

用途と現場条件をお聞かせいただければ、必要な調査の範囲をご提案します。

現地調査を含めたお見積りは無料です。 料金表を見る

部位別に見る、難易度の違い

同じ「コンクリートに穴をあける」でも、どこにあけるかで確認事項が変わります。

部位確認しておくこと
外壁屋外側の作業条件(足場・高所作業車の要否)と、貫通部の止水処理。
マンションでは共用部の扱いになることがあります。
間仕切壁・内壁耐力壁かどうか。仕上げ材の下に何があるか。
裏側に入れるかどうかでX線が使えるかが変わります。
床スラブ下階の状況と、天井裏の既存設備。
合成スラブ(デッキプレート)かどうかで探査の方法が変わります。
梁・柱原則として避ける部位です。
やむを得ない場合は構造設計者の判断が必要になります。
※部位の判定が図面と現況で食い違うことがあります。現地で確認するのが確実です。
梁や柱への穿孔について

梁や柱は建物を支える主要な構造部材です。設備の都合で貫通させたいというご相談をいただくことはありますが、原則として避けるべき部位であり、どうしても必要な場合は構造設計者の判断が前提になります。現地調査の段階で、代替となる経路が取れないかを一緒に検討します。

マンション・テナントで特に問題になること

居住中・営業中の建物では、技術的な条件よりも段取りのほうが難所になります。

  1. 作業できる時間帯が限られる。居住者や来店客のいる時間を避けると、夜間や休業日の作業になります。X線探査を使う場合は、人の退避が必要なため特に影響します。
  2. 管理組合や貸主の承認が要る。躯体への穿孔は共用部の変更にあたることがあります。承認のために、調査結果や施工内容を書面で提出するよう求められる場合があります。
  3. 提出用の資料が必要になる。どんな調査をして、どこに、どの径であけるのか。この説明を求められることを見越して、調査の段階で記録を残しておくと後が楽になります。
  4. 養生と搬入経路。共用廊下やエレベーターの養生、ガラ(切りくず)の搬出経路を事前に決めておきます。

提出用の資料が必要になりそうな場合は、調査を依頼する時点でその旨をお伝えください。あとから追加すると、撮り直しや再訪が必要になることがあります。

お問い合わせのときに伝えていただきたいこと

次の情報があると、概算のご提示と日程調整が一度で進みます。分からない項目があっても構いません。現地調査で確認します。

項目
用途エアコンの冷媒配管/追い炊き配管/スパイラルダクトの貫通/電気配線
部位と厚み外壁RC 200mm/床スラブ 250mm/デッキプレート 100mm
径とか所数φ100を2か所/φ200を1か所/φ60を1か所ほか調査2か所
建物の種類と状況マンション(居住中)/工場(稼働中)/テナント(営業中)/解体前
希望時期今週中/今月中/設計段階のため時期は未定
必要な書類管理組合への提出用/設計見積の根拠として/不要
※これらは実際にお問い合わせでいただく情報を整理したものです。すべて揃っていなくてもご相談いただけます。

見積もりの内訳の考え方は大阪でコア抜き工事の費用相場は?、お問い合わせ前の確認事項は問い合わせ前に確認すべき5つのチェックリストにまとめています。

よくあるご質問

Q
エアコン用に1か所だけあけたいのですが、依頼できますか?
A

対応しています。個人のお客様からのご依頼も承っています。鉄筋の位置を確認したうえで穿孔しますので、まずは壁の種類(外壁か内壁か)、おおよその厚み、設置したい位置をお知らせください。

Q
配管を通す穴の径は、配管の太さと同じでよいですか?
A

保温材の厚みと施工の余裕を見込むため、配管の外径より大きな径が必要です。使用する配管とスリーブの仕様が決まっていれば、その情報をお知らせください。決まっていない場合も、用途からご提案できます。

Q
床に穴をあけたいのですが、下の階に影響しませんか?
A

事前の調査で、鉄筋の位置と、下階側の状況を確認したうえで施工します。特に給排水の配管では下階への漏水が重大な問題になるため、位置の確定は慎重に行います。下階側の天井裏に既存設備がある場合は、その確認も含めてご相談ください。

Q
デッキプレートの床でも穿孔できますか?
A

施工実績があります。ただし鉄筋に加えて鋼板があるため、通常のスラブとは探査の方法と穿孔の条件が変わります。床の構造が分かる図面があれば、事前にお送りください。

Q
マンションの外壁を貫通させたいのですが、注意点はありますか?
A

外壁は共用部にあたることが多く、管理組合の承認が必要になる場合があります。また、屋外側の作業条件(足場や高所作業車の要否)と、貫通部の止水処理を誰が行うかを決めておく必要があります。承認のための資料が必要な場合はご相談ください。

Q
梁を貫通させたいのですが可能ですか?
A

梁は建物を支える主要な構造部材のため、原則として避けるべき部位です。やむを得ず必要な場合は構造設計者の判断が前提になります。現地調査の段階で、別の経路が取れないかを一緒に検討します。

大阪・近畿一円で、設備の貫通工事に対応しています

HOLTECHは大阪を拠点に、大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県・三重県で非破壊検査と穿孔工事を行っています。X線探査・鉄筋探査による事前調査からコア抜きまでを自社で行うため、調査と施工で業者を分ける必要がなく、日程の調整も一本化できます。

料金の考え方は料金表に、実際の現場は施工事例に掲載しています。現地調査を含めたお見積りは無料です。

まとめ

  • 設備の貫通は、あける前に「中に何があるか」「あけてよい部位か」「あけたあとの処理」を決めておく
  • エアコンはドレンの勾配、給排水は下階への影響、ダクトは径の大きさがそれぞれ制約になる
  • 梁や柱は原則として避ける部位で、必要な場合は構造設計者の判断が前提になる
  • マンションやテナントでは、作業できる時間帯と管理組合の承認が技術面より難所になる
  • 用途・部位と厚み・径とか所数・建物の状況・時期を伝えると、見積もりと日程が一度で決まる

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設備の貫通位置でお困りの際は、調査の段階からご相談ください。

大阪・近畿一円/X線探査からコア抜き・アンカー工事まで自社一貫で対応しています。 施工事例を見る

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