老朽化した建物の改修工事における”非破壊検査”の重要性 – HOLTECHの技術が支える安全と品質

非破壊検査

社会インフラの老朽化が進み、建物の長寿命化や機能向上が求められる中、既存建物の改修工事はますますその重要性を増しています。しかし、長年使用されてきた建物には、設計図からの変更や経年による劣化など、目に見えない様々な”変化”が潜んでいます。

改修工事を計画・実行する上で、

  • 「壁や床の内部にある鉄筋や配管は、どこにどのように配置されているのだろうか?」
  • 「コンクリートの現在の強度は、計画している用途変更に耐えられるだろうか?」
  • 「安全にコア穿孔(穴あけ)やアンカー打設を行うには、どこを選べば良いのか?」

といった疑問や課題は尽きません。

これらの内部状況を正確に把握せずに工事に着手することは、予期せぬ構造物への損傷、それに伴う工期の遅延やコスト増加、そして何よりも安全性の低下に繋がる可能性があります。

このようなリスクを回避し、安全で合理的、かつ経済的な改修工事を実現するために、HOLTECHが提供するエックス線探査やレーダー探査といった”非破壊検査”による事前の詳細な調査が不可欠です。さらに、その調査結果に基づいた確実なコア穿孔、精度の高いアンカー打設、そしてその品質を保証する引張試験までを一貫してサポートできることが、私たちの強みです。

この記事では、老朽化した建物の改修工事において、なぜ非破壊検査がこれほどまでに重要なのか、そしてHOLTECHの技術がどのように貢献できるのかを、具体的な役割と活用事例を交えながら解説していきます。

新築とは異なり、改修工事は既存の建物を対象とします。そのため、工事を開始する前に、建物の現状を正確に把握する「事前調査」が極めて重要となります。目視や簡単な打音検査だけでは、壁の内部、床下、コンクリート構造物の深部といった、文字通り”見えない部分”の状態を知ることは困難です。

内部構造を正確に把握しないまま穿孔(穴あけ)や解体を進めたら、、
  • 建物の構造耐力に関わる鉄筋を切断してしまう
  • 電気配線や給排水管を損傷させ、漏電や漏水事故を引き起こす
  • 想定以上のコンクリート劣化が判明し、工事計画の根本的な見直しや大幅な追加コストが発生する

といった事態を招きかねません。建物を傷つけることなく内部の状態を精密に調査できる「非破壊検査」は、こうしたリスクを未然に防ぎ、改修工事の品質と安全性を根幹から支える重要なプロセスなのです。

HOLTECHは、非破壊検査から実際の施工、品質確認まで、一連のプロセスをサポートします。改修工事においては、主に以下の点で貢献します。

内部構造物の精密なマッピング(エックス線探査・レーダー探査)

  • HOLTECHの得意とするエックス線探査やレーダー探査を用いて、壁、床、天井裏などに隠蔽されている鉄筋の配置(位置、間隔、かぶり厚さ)、配管・配線のルートなどを正確に特定します。
  • これにより、後工程であるコア穿孔やアンカー打設を、既存の構造物や設備を傷つけることなく安全かつ正確な位置に行うことが可能になります。

構造体の健全性評価(非破壊検査全般)

  • コンクリートの圧縮強度を推定し、現在の構造体が要求される性能を満たしているか評価します。
  • 超音波法などを用いて、内部のひび割れ、空隙、剥離といった劣化・損傷の有無や程度を診断します。
  • 鉄筋コンクリート部材における鉄筋の腐食状況を推定し、耐久性評価の参考にします。これらの情報は、必要な補強工事の計画に役立ちます。

安全・確実な施工の実現(コア穿孔・アンカー打設)

  • 非破壊検査で得られた正確な内部情報に基づき、鉄筋や埋設管を避けた最適な位置へコア穿孔(コンクリートの穴あけ)を行います。
  • 耐震補強や設備機器の設置に必要なアンカーを、構造的に問題のない箇所へ確実に打設します。事前の精密な調査があるからこそ、安全で質の高い施工が可能となります。

施工品質の検証(引張試験)

  • 設置されたアンカーが、設計通りの強度・耐力を有しているかを確認するため、引張試験を実施します。
  • これにより、アンカーの施工品質を客観的なデータで証明し、改修工事全体の信頼性を高めます。HOLTECHでは、打設から試験まで一貫して対応可能です。

事例1:オフィスビルの設備更新に伴う事前調査とアンカー工事

築35年のオフィスビルで、大型サーバーラック設置のため、床への多数のアンカー打設が必要となりました。しかし、床スラブ内の鉄筋や電線管の位置が不明確でした。

【HOLTECHの対応】

まずレーダー探査を実施し、床スラブ内の鉄筋と電線管の正確な位置をマッピングしました。その結果に基づき、干渉しない安全な箇所を選定してコア穿孔を行い、指定された位置へアンカー打設を実施。最後に引張試験で規定の強度が出ていることを確認し、安全な設備設置に貢献しました。

結果

非破壊検査からアンカー打設、引張試験まで一貫して対応することで、手戻りなくスムーズに工程を進めることができました。もし探査なしで穿孔していれば、電線管損傷によるシステムダウンのリスクがありました。

事例2:マンション大規模修繕における構造調査と補強

経年劣化したマンションで、外壁タイルの補修と耐震性向上のための調査が行われました。特に柱や梁のコンクリート状態と配筋の確認、および補強用アンカーの打設が求められました。

【HOLTECHの対応】

エックス線探査とレーダー探査で柱・梁の配筋状況を詳細に調査。併せて超音波法等でコンクリートの健全性を評価しました。調査結果に基づき、劣化箇所や補強が必要な箇所を特定。その後、補強計画に従ってコア穿孔とアンカー打設を行い、引張試験による品質確認まで責任をもって実施しました。

結果

目視では分からない内部の配筋状況や劣化箇所を正確に把握できたことで、適切な補強計画の立案が可能となりました。調査から施工、品質確認までワンストップで対応したことで、工事全体の効率化と品質確保に繋がりました。

老朽化した建物の改修工事において、エックス線探査レーダー探査による非破壊検査は、安全と品質を確保するための第一歩であり、極めて重要です。さらに、その正確な調査結果に基づいて行われるコア穿孔アンカー打設、そしてその信頼性を保証する引張試験まで、一連のプロセスを高いレベルで実行することが、改修プロジェクトの成功に繋がります。

私たちHOLTECHは、これらの非破壊検査技術から、コア穿孔アンカー打設工事引張試験に至るまで、豊富な経験と専門知識でお客様のニーズに的確にお応えします。建物の”内部”を知り尽くしたプロフェッショナルとして、調査から施工、品質確認まで、責任をもってトータルにサポートさせていただきます。

建物の改修計画、耐震診断、内部調査、アンカー工事などでお困りの際は、ぜひHOLTECHにご相談ください。

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