「コンクリートの表面に、砂利がむき出しになった「ザラザラ」した部分がある」「竣工前の検査で「ジャンカ」を指摘された」。こうした状態を見つけると、強度は大丈夫なのか、鉄筋は錆びていないかと不安になるものです。ジャンカ(豆板)は見た目以上に内部で空隙が広がっているケースもあり、表面の様子だけで安全性は判断できません。
この記事では、ジャンカの発生原因や放置の危険性、そして壊さずに内部を確認できる非破壊検査での調査方法、補修の判断・進め方までを、大阪・近畿一円で非破壊検査を手がけるHOLTECHが解説します。
コンクリートのジャンカ(豆板)とは?
ジャンカ(豆板)とは、コンクリートを打ち込む際の締固め不足や材料の分離などが原因で、粗骨材(砂利・砕石)が表面に露出し、その周囲やコンクリート内部に空隙・脆弱部ができた状態を指します。仕上がった表面が豆を寄せ固めた板のように見えることから「豆板(じゃんか)」と呼ばれ、英語では蜂の巣を意味する「ハニカム(honeycomb)」とも表現されます。
ジャンカには、表面がわずかにザラつく程度の軽微なものから、鉄筋の周囲まで空洞が達する深刻なものまで、程度に大きな幅があります。やっかいなのは、表面の見た目と内部の状態が必ずしも一致しない点です。表面はわずかな露出でも内部では鉄筋のかぶり部分まで空隙が広がっていることがあり、見た目だけで安全性は判断できません。
だからこそ、ジャンカは「見えている表面」だけでなく「見えない内部」を確認することが重要になります。ジャンカの基礎知識はコンクリート内部の空洞・ジャンカでも詳しく解説しています。
ジャンカは「表面の状態=内部の状態」ではありません。安全性を正しく判断するには、内部の空隙や鉄筋の状態まで調べる必要があります。
ジャンカ(豆板)が発生する主な原因
ジャンカは、コンクリートが型枠のすみずみまで密実に行き渡らなかったときに発生します。主な原因として、次のような要因が挙げられます。
- 締固め(バイブレータ)の不足:振動による締固めが不十分で、骨材のすき間にモルタルが充填されない
- コンクリートの材料分離:運搬・打込み時に骨材とモルタルが分離する(打込み高さが高いと起こりやすい)
- 過密な配筋・かぶり不足:鉄筋が密集した部分にコンクリートが回り込めない
- 型枠の隙間からのペースト漏れ(のろ漏れ):セメントペーストが漏れ、骨材だけが残る
- 流動性(スランプ)や配合の管理不良:硬すぎる・分離しやすい配合になっている
これらは施工時の条件が重なって生じることが多く、型枠を外して初めて発見されるケースも少なくありません。原因を正しく捉えることは、補修方針や再発防止にも役立ちます。
ジャンカを放置する危険性
「表面が少し荒れているだけ」とジャンカを放置すると、時間の経過とともに構造物の耐久性・安全性に関わる問題へ発展するおそれがあります。主なリスクは次のとおりです。
1. 断面欠損による強度・耐力の低下
ジャンカの部分は設計どおりの断面が確保されておらず、その箇所の圧縮強度や耐力が想定より低下している可能性があります。柱・梁・耐力壁など構造上重要な部位では、特に注意が必要です。
2. 鉄筋の腐食・爆裂
内部の空隙から雨水・空気・炭酸ガス・塩分が侵入すると、鉄筋が錆びやすくなります。鉄筋は錆びると体積が膨張し、周囲のコンクリートを押し広げてひび割れや剥落(爆裂)を引き起こすことがあります。剥落した破片が落下すれば、第三者被害につながる危険もあります。
3. 中性化の促進
本来コンクリートはアルカリ性で鉄筋を錆から守りますが、空隙があると空気や炭酸ガスが入り込み、中性化(アルカリ性の低下)が早く進行します。中性化が鉄筋位置まで達すると、腐食リスクがさらに高まります。
4. 漏水・止水性の低下
地下構造物・水槽・擁壁・外壁などでは、ジャンカの空隙が水みちとなって漏水を引き起こすことがあります。漏水はさらに内部の劣化を加速させる悪循環を招きます。
ジャンカによる鉄筋腐食や中性化は、表面からは進行が分かりにくいのが特徴です。「今すぐ崩れる」わけではなくても、放置するほど劣化の範囲が広がり、補修コストも増える傾向があります。早めに状態を把握しておくことが、結果的に費用を抑えることにつながります。
ジャンカは表面の見た目だけでは判断できません。
現地調査を含めたお見積りは無料です
ジャンカの調査方法|非破壊検査で内部を「見える化」する
ジャンカへの対応は、まず「どの範囲に、どの程度、内部までどう広がっているか」を正しく把握することから始まります。調査には大きく分けて次の方法があります。
目視・打音による一次調査
表面のジャンカの範囲や浮き・剥離の有無は、目視とテストハンマーの打音である程度確認できます。ただし表面・浅い部分の把握が中心で、内部の空隙や鉄筋の状態までは分かりません。
非破壊検査による内部調査
コンクリートを壊さずに内部の状態を調べる方法が非破壊検査です。構造物を傷めず、使用しながら調査できるのが大きな利点で、代表的な手法は次のとおりです。
| 手法 | 主に分かること |
|---|---|
| X線透過撮影 | 内部の鉄筋・空隙・ジャンカの広がりを画像で確認 |
| 電磁波レーダー法 | 鉄筋位置・かぶり厚さ・内部の空洞の探査 |
| 電磁誘導法 | 鉄筋の位置・かぶり・おおよその径の推定 |
| 超音波法 | 内部の欠陥・空隙・部材厚さの推定 |
| 反発度法 | 表面のおおよその圧縮強度の推定 |
これらは調べたい対象(鉄筋か、空隙か、強度か)や部位の条件によって使い分けます。手法の選び方は非破壊検査の使い分け完全ガイドもあわせてご覧ください。
調査費用は撮影・測定する箇所数、選定する手法、現場の条件によって変わります。レントゲン探査であれば1箇所あたり数万円程度からが一つの目安ですが、現場により変動するため、正確な金額は現地調査のうえでのお見積もりが必要です。目安は料金表もご参照ください。
壊さずに内部を確認できるため、必要以上にコンクリートをはつる(削る)前に、補修の範囲や工法の見当をつけられます。結果として、無駄な補修や過剰な工事を避けやすくなります。
ジャンカ補修の判断と進め方(一般的な流れ)
調査で状態を把握したら、程度に応じて補修方針を検討します。ここでは一般的な流れを紹介します(実際の工法は現場条件・程度・部位によって異なるため、専門家の診断に基づく選定が前提です)。
- 調査・診断:範囲・深さ・鉄筋への影響を把握し、補修の要否を判断する
- 軽微な表層のジャンカ:脆弱部をはつり除去し、断面修復材(ポリマーセメントモルタル等)で埋め戻す「断面修復」が一般的
- 内部の空隙・ひび割れ:エポキシ樹脂等の注入・充填で一体化を図る
- 鉄筋の腐食が見られる場合:鉄筋をはつり出し、錆除去・防錆処理をしてから断面修復する
- 構造耐力に関わる場合:断面の増し打ちなど構造的な補強を専門的に検討する
大切なのは、表面だけを埋めて「見た目」を直すのではなく、内部の状態を確認したうえで原因に応じた処置を選ぶことです。内部に空隙や鉄筋腐食が残ったまま表面だけを補修しても、劣化が進行して再発するおそれがあります。
補修費用も範囲・工法・部位・足場などの条件で大きく変わり、「一式いくら」とは言えません。まずは調査で状態を確認し、必要な処置を見極めたうえでのお見積もりをおすすめします。
HOLTECHの非破壊検査・診断対応(大阪・近畿一円)
HOLTECHは、大阪・近畿一円でコンクリート構造物の非破壊検査(レントゲン探査・鉄筋探査など)から、コア抜き、あと施工アンカー工事までを自社一貫で対応しています。ジャンカのように「内部がどうなっているか分からない」状態でも、非破壊検査で空隙や鉄筋の位置・かぶりを確認し、補修の判断に必要な情報を「見える化」します。
- 有資格者が対応:第3種放射線取扱主任者などの有資格者が在籍し、レントゲン(X線)探査にも対応
- 調査から施工まで自社一貫:非破壊検査・コア抜き・あと施工アンカー工事を一貫対応
- 追加出張費なしの均一料金:大阪市全24区・堺市・東大阪市を中心に、追加の出張費なしの均一料金でご案内
- 現地調査・お見積もりは無料:まずは状態を見てから判断できます
調査の項目や当日の流れは現況調査の項目と流れをご覧ください。「これはジャンカなのか」「補修が必要なレベルなのか」といった段階のご相談だけでも歓迎します。
よくある質問(ジャンカ・非破壊検査)
程度によります。ごく表層の軽微なものは経過観察となる場合もありますが、内部の空隙や鉄筋への影響がある場合は補修を検討します。表面だけで判断せず、まず調査で内部の状態を確認することをおすすめします。必要性や対応は現場ごとに異なります。
はい。X線(レントゲン)探査や電磁波レーダーなどの非破壊検査を使えば、コンクリートを壊さずに内部の空隙や鉄筋の状態を確認できます。構造物を傷めず、使用しながら調査できるのが利点です。
撮影・測定する箇所数や手法、現場条件によって変わります。レントゲン探査で1箇所あたり数万円程度からが一つの目安ですが、正確な費用は現地調査のうえでのお見積もりが必要です。HOLTECHでは現地調査・お見積もりを無料で承っています。
HOLTECHは大阪・近畿一円に対応しています。大阪市全24区・堺市・東大阪市を中心に、追加出張費なしの均一料金でご案内しています。エリアのご相談はお気軽にどうぞ。
はい。「ジャンカなのか、補修が必要なレベルなのか判断がつかない」という段階でのご相談も歓迎します。まず現地で状態を確認し、非破壊検査が必要かどうかを含めてご提案します。
まとめ|ジャンカは「見えない内部」を調べてから判断する
ジャンカ(豆板)は、コンクリートの締固め不足や材料分離などで生じる、砂利が露出し内部に空隙ができた状態です。表面の見た目と内部の状態は一致しないことがあり、放置すると鉄筋の腐食・爆裂、中性化、漏水、強度低下などのリスクにつながるおそれがあります。
だからこそ、補修の要否や方法を決める前に、非破壊検査で内部の状態を「見える化」して判断することが大切です。壊さずに内部を確認できれば、過不足のない適切な補修につながります。
大阪・近畿一円でジャンカの調査・診断をお考えなら、非破壊検査からコア抜き・あと施工アンカー工事まで自社一貫で対応するHOLTECHにご相談ください。現地調査・お見積もりは無料です。まずは現状を見てから、必要な対応を一緒に考えましょう。
お見積もり・ご相談
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