kitagawa 近畿地方は大阪を中心に、京都、神戸といった主要都市では、新しい街づくりが進む一方で、長年地域を支えてきたインフラや建物の維持管理も重要な課題となっています。再開発プロジェクト、歴史的建造物の保全、防災対策の強化など、それぞれの都市が持つ個性や課題に応じて、建設・土木分野に求められるニーズも多様化しています。
このような状況において、建物の安全性や品質を確保し、未来へと資産価値を繋いでいくために、「見えない部分」を正確に把握する非破壊検査の技術がますます重要になっています。私たち株式会社HOLTECHは、大阪府交野市に拠点を置きながら、近畿一円のお客様の様々なご要望にお応えしています。
この記事では、近畿地方の主要都市における具体的な非破壊検査の事例をいくつかご紹介しながら、どのような場面で、どのように非破壊検査が役立っているのか、そして私たちHOLTECHがどのように貢献できるのかをお伝えします。
【大阪】活発な都市開発とインフラ維持を支える非破壊検査
事例：新築高層オフィスビルでの配筋検査（電磁波レーダー探査）
大阪市内で建設中の高層オフィスビル。設計通りに鉄筋が配置されているかを確認するため、広範囲にわたる床スラブの配筋検査を実施しました。工期への影響を最小限に抑える必要があったため、スピーディーに広範囲を調査できる電磁波レーダー探査を選択。膨大な面積の検査でしたが、計画通りに完了し、設計通りの強度・品質が確保されていることを確認できました。これにより、施主様、設計者様、施工会社様、皆様に安心をお届けすることができました。
事例：既存商業施設の改修に伴う設備配管調査（エックス線探査）
長年親しまれてきた商業施設の大規模リニューアル。テナント入れ替えに伴い、壁や床に新たな配管を通す必要がありましたが、既存の配管や電気配線が複雑に入り組んでいる可能性がありました。そこで、コア穿孔（穴あけ）を行う前にエックス線探査を実施。コンクリート内部の配管・配線の位置と種類を高精度で特定し、損傷リスクを回避しながら安全に穿孔作業を進めるための正確な情報を提供しました。「事前に詳細が分かっていたおかげで、手戻りなくスムーズに工事を進められた」とお客様からお喜びの声をいただきました。
事例：高度経済成長期に建設された橋梁の健全性診断補助（非破壊検査全般）
府内で供用年数が長くなった橋梁の定期点検。コンクリートの強度低下や内部の鉄筋腐食の有無などを確認するため、非破壊検査による詳細調査を行いました。反発度法（シュミットハンマー）による強度推定や、電磁波レーダーによる鉄筋かぶり厚さ測定、部分的なコア採取による強度試験などを組み合わせ、橋梁の現在の状態を正確に評価。予防保全の観点から、今後の維持管理計画を立てるための重要な基礎データとなりました。
【京都】歴史と景観に配慮した街づくりにおける非破壊検査
事例：歴史的建造物（寺院）の耐震診断に伴う構造調査（電磁波レーダー・一部X線）
建立から長い年月を経た寺院の耐震性能評価。柱や壁の内部構造（木材や土壁内部の補強材など）を把握する必要がありましたが、文化財的価値の高い建物であるため、破壊調査は極力避けたいとのご要望でした。そこで、主に電磁波レーダー探査を用いて柱や壁の内部を探査。特に詳細な確認が必要な箇所については、限定的にエックス線探査も併用し、建物を傷つけることなく、耐震診断に必要な貴重な情報を得ることができました。歴史的価値を守りながら安全性を確保する、難しい課題解決の一助となりました。
事例：歴史的建造物（寺院）の耐震診断に伴う構造調査（電磁波レーダー・一部X線）
建立から長い年月を経た寺院の耐震性能評価。柱や壁の内部構造（木材や土壁内部の補強材など）を把握する必要がありましたが、文化財的価値の高い建物であるため、破壊調査は極力避けたいとのご要望でした。そこで、主に電磁波レーダー探査を用いて柱や壁の内部を探査。特に詳細な確認が必要な箇所については、限定的にエックス線探査も併用し、建物を傷つけることなく、耐震診断に必要な貴重な情報を得ることができました。歴史的価値を守りながら安全性を確保する、難しい課題解決の一助となりました。
事例：京町家リノベーション時の埋設物調査（電磁波レーダー探査）
風情ある京町家を現代的な住空間へ改修するプロジェクト。床下の改修や水回りの移設にあたり、予期せぬ配管や基礎の存在が懸念されました。電磁波レーダー探査で床下や壁内部を調査し、既存の配管や基礎の位置を事前にマッピング。これにより、設計変更や工事中のトラブルを未然に防ぎ、スムーズなリノベーション工事に貢献しました。
【神戸】港湾都市のインフラと都市再生を支える非破壊検査
事例：港湾施設の岸壁コンクリート調査（超音波法・反発度法など）
大型船舶が接岸する岸壁は、常に海水や厳しい気象条件に晒されており、コンクリートの劣化が進行しやすい環境にあります。定期的な健全性評価のため、超音波法による内部のひび割れ探査や、反発度法による表面強度測定などを実施。得られたデータから劣化状況を評価し、適切な補修計画の策定に繋げました。港湾機能の維持と安全確保に貢献しています。
事例：震災後に補強されたビルの現状確認調査（アンカー引張試験など）
阪神・淡路大震災後に耐震補強が施されたオフィスビル。補強に使われたアンカーボルトが現在も所定の強度を保っているかを確認するため、引張試験を実施しました。非破壊検査でアンカー周辺のコンクリート状態を確認した上で、専用の試験機でアンカーに引張力を加え、強度を確認。建物の安全性を再確認し、オーナー様や利用者の皆様の安心に繋がりました。
多様な現場に応えるHOLTECHの総合力
ここまでご紹介した事例は、私たちが近畿地方で手掛けてきた多様なプロジェクトのほんの一部です。これらの経験を通して、HOLTECHは以下のような強みを培ってきました。
- 近畿一円をカバーする機動力: 大阪、京都、神戸はもちろん、奈良、滋賀、和歌山など、ご依頼があれば近畿一円どこへでも駆けつけます。
- 最適な検査法の選択・提案: X線探査、電磁波レーダー探査、超音波法、引張試験など、多様な技術の中から、目的や現場状況に応じて最適な方法、あるいは組み合わせをご提案します。
- 「ワンストップ」による効率化: 非破壊検査だけでなく、その後のコア穿孔やアンカー打設、あと施工アンカーの引張試験まで一貫して対応できるため、お客様の手間を省き、プロジェクト全体をスムーズに進めます。
- 難易度の高い現場への対応力: 複雑な構造物、厳しい作業環境、特殊な材質など、豊富な経験に基づき、難しいご要望にも柔軟に対応します。
- お客様とのコミュニケーション: なぜ調査が必要なのか、どのような結果が想定されるのか、専門用語を避け分かりやすくご説明し、ご納得いただいた上で作業を進めることを大切にしています。
まとめ：近畿の未来を支える、確かな技術と信頼
近畿地方の主要都市は、それぞれが持つ歴史や特性、そして未来に向けた課題を抱えています。その中で、建物の安全性を守り、都市の持続的な発展を支える上で、非破壊検査の役割はますます大きくなっています。
私たち株式会社HOLTECHは、確かな技術力と豊富な経験、そしてお客様一人ひとりに寄り添う姿勢で、近畿地方の様々なニーズにお応えします。
- 「この壁に穴を開けたいけど、中の鉄筋は大丈夫？」
- 「古い建物の強度を確認したい」
- 「改修工事を安全に進めるために、事前に内部を調べておきたい」
非破壊検査、コア穿孔、アンカー工事など、建物の「見えない部分」に関するお困りごとがございましたら、ぜひ一度、私たちHOLTECHにご相談ください。近畿の皆様の安全・安心な未来づくりに、確かな技術と信頼でお応えします。
